2016年10月からの出荷だけどみんな元気でいるかなー
2011年に入り、多くの方々から、iPadをスイッチで操作できないだろうか・・・のご相談を頂く機会が多くなりました。 当時は、スイッチコントロールはまだありませんでした。2011年5月からiPadをスイッチで操作する支援機器開発プロジェクトを開始しました。
2013年4月25日、「できマウス。」プロジェクトの新しいサイトにおいて、前身の「できiPad。」発売を発表いたしました。当時はVoiveOverのフォーカス枠を利用しました。アクセシビリティメニューも、一般の項目の中にありました。
スイッチコントロールが発表され、2015年5月から、Bluetooth Low Energyを利用した「できiPad2。」の開発を始めました。
翌2016年7月頃には発表できるだろうと安易に考えておりましたが、8月に入って暗礁に乗り上げてしまいました。
それは、低消費電力型のCPUを使用している安心感からでした。実際、電流を測定してみるとSleepでも数10mAも消費しており、これではボタン電池では利用できない状況になってしまいました。
消費電力の改善は8月いっぱいを要しましたが、0.1uAまで制御することができました。
また、PPSスイッチでの利用も改善できました。
「できiPad2。」のケースは、市販のプラスチックケースを特注加工依頼をしています。従来の金属ケースは、板金塗装の後継者不足もあり今後に不安を抱えておりました。
市販のケースに回路を収めるために機構設計と部品の位置合わせのため、何度もプリント基板を改版しました。
マルチメディアキー機能も持たせ、なんとか2016年10月から発売することができました。
2019年には、 iOS/iPadOS13でマウスポインターがサポートされ、対応を望まれるコメントが多く寄せられ、なんとか11月中に対応しようと試みましたが、Bluetooth接続が途切れることなくマウスポインターを動かす手法が難しく、 2020年1月20日に「できiPad2。」Ver2を発表しました。
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